病院には様々な診療科がありますが、その中には成人の病気や治療にかかわる以外の診療科もあります。子どもにかかわる小児科がよく知られていますが、それよりももっと小さい子どもである新生児にかかわる診療科もあり、それが産婦人科とNICUです。

産婦人科やNICUは、そのほかの診療科とは異なる点が様々あり、看護師が行う看護ケアにも最新の注意を払わなければならないということも多々あります。産婦人科とは、細かく分けると産科と婦人科に分けることが可能です。産科では妊娠から始まり出産に至るまでのサポートが主な業務となり、婦人科では子宮や卵巣といった病気の診察を行っています。
産科で看護師が行う看護ケアとは、妊婦や産後の女性の健診の介助を行うほか、入院する妊婦の介助や手術の補助、新生児の健康の維持です。妊婦と新生児のそれぞれの検温や採血などを日常的に行うことになります。

NICUとは新生児特定集中治療室であり、早産をはじめ低体重、そして先天性の疾患・障害を持って生まれた新生児のケアを行うことが主な仕事です。健康状態やバイタルをチェックしたりする業務の割合が大きく、検温やモニターのチェックを行い、異常があれば医師の指示を仰いで対処し、処置の補助を行います。新生児のお世話をすることもあります。このほか、新生児の両親に対する精神的なケアも重要な仕事です。新生児の治療を行うとともに、成長を支援していくことになります。